【インタビューVol.4】次世代へつながる防災のバトン/株式会社ペガサス

インタビュー

インタビュー企画第三弾!

地震や風水害などによる被害が全国的に相次いでいる昨今、約377万人が住み暮らす横浜市にとって災害対策の強化は喫緊の課題です。

今回は、その大きな課題に、「教育」で解決を目指す株式会社ペガサスの防災プロジェクトグループプロデューサー・七理 義明さんにインタビューさせていただきました。

防災啓発事業へシフトチェンジ

佐藤 幸和
佐藤 幸和

七理さん、本日はよろしくお願い致します。

ペガサスさんは、近年横浜の防災事業をけん引する企業ですが、どのような経緯で防災事業を始めることになったのか教えてください。

七理 義明氏
七理 義明氏

当社は、最初マグネシウムからエネルギーを取り出す技術を研究開発事業を行っていました。

技術開発は、出資が集まらないと事業が成り立たない・・・・そこで、その技術を利用して商品を作ろうと開発したのが「水で光るマグネシウムライト」でした。

これは、防災グッズとして役立つ!ということで、販路を展開していったというのがきっかけですね。

そして、水で光るマグネシウムライトを防災工作教材として展開。子供たち向けに色々な区で工作教室等を行っていく中、2017年から横浜防災フェアに出展し始め、防災を扱う企業として有名になっていきました。

もともと防災のイベントは、自治体活動に関心の高い高齢層が中心でした。しかし、防災工作教室は子供がターゲット。子供たちが集まると、その親御さんたちも足を運んでくれるようになり、その若年層へアプローチできるツールとして評判となりあちこちの防災イベントから声がかかるようになっていきました。

次世代へつながる防災教育を横浜から

佐藤 幸和<br>
佐藤 幸和

なるほど!

そこから防災教育へ深く携わっていくわけですね。

七理 義明氏
七理 義明氏

防災工作の教材を作成したり、工作教室を実施したり、防災についての知識を蓄えていく中で

「子供が学ぶと親も学ぶ」ということを目の当たりにする機会が多々ありました。

そして、教育のプログラムに防災を取り入れることができれば、その時代で必要な備えを最新にアップデートした内容で子供たちが学び、親も学び、それを続けることによって10年後、20年後には防災知識をもつ人口がどんどん増えて、自助と共助の歯車がうまく作用していく。それによって公助もうまく作用していくと考えました。

まずは、横浜市へ企画を持ち込んでみました。幸いにも防災フェアや地区で行っていた防災教室の実績が評価され、横浜市の総務局、消防局、教育委員会が話し合いの場を設けてくれました。

横浜市は地方自治体で最大の人口を誇ります。

教育に防災を取り入れることは、横浜市のハザード情報が蓄積され、またその内容は家に帰って父母と共有できるプログラムにしました。

この教育が子供たちを中心に家庭に、地域に波及し浸透していけば、377万人が自助を促進し、各自で災害に正しく備えることができるようになるのです。

現在は、横浜市の中学生が我々の教材を使って防災の授業をしていますが、神奈川県の近隣都市をはじめ、全国から自分たちのまちでも活用できないかという問い合わせをいただいています。

佐藤 幸和<br>
佐藤 幸和

はまっこ防災プロジェクトは、今年で2期目になると思いますが

完成までにどのくらいの期間を要したのでしょうか?

七理 義明氏
七理 義明氏

2019年に、横浜市へ企画の提案をさせていただき、

その後教材の作成をし、昨年2022年の夏から展開したので・・・・1年半ほど教材の作成に時間がかかりました。

【ALL YOKOHAMA】横浜を愛する企業からの協賛で教材を作成

佐藤 幸和<br>
佐藤 幸和

はまっこ防災プロジェクトが、他の防災教材と違う点はなんでしょう?

七理 義明氏
七理 義明氏

この教材は、「子供はまちの未来」という理念に賛同いただいた横浜市と横浜で活躍する企業や団体の方々からの協賛により作成されました。「自らの命を自らで守れる」ようになり、「多くの人々の助け」になれるようにと願いを込められて作られています。

昨年は62社、本年度は110社もの企業や団体に協力いただきました。

この点は他の教科書とは成り立ちの部分で大きく違う点かと思います。

もちろん、防災を学び伝承していく仕組みづくりという点においてもこの防災プロジェクトは新しい防災教育の礎となっていけばいいと思っています。

*詳細はこちらのHPよりご覧ください。:はまっこ防災プロジェクト

ペガサスの目指す未来

若年層を啓発すると、その子たちが大人になりやがて親となっていったとき子育てで生きていきます。その子育ての中でまた次世代へ防災を継承し、それは文化の継承であると考えています。

正しい防災知識を持っているというのは“当たり前”になっていき、「これは横浜からはじまった共育文化発信なんだよ」と胸を張っていえる未来を目指しています。本当に、10年~15年が楽しみです!

株式会社ペガサスの防災教室を9/2-3に山下公園で楽しめます!

この度横浜青年会議所主催で行う防災事業「GLOBAL SUNDAY MARKET×Bo-sai2023」に

株式会社ペガサス様も出展いただくことになりました!

事業詳細

●開催日時:2023 年 9 月 2 日(土) 11:00~20:00、9月3日(日)11:00~18:00

●開催場所:横浜市中区山下町279 <山下公園・お祭り広場>

●開催概要:

1.防災発信 

昨今甚大な被害を及ぼす災害が起きていない横浜市では、人々の防災意識が薄れかけています。まずは災害の恐ろしさを 知っていただき、備えるきっかけを与えられるよう、行政及び防災発信企業と連携し、ブース作成を行います。

2.ステージ演出

防災についての発信はもちろん、歌やダンス、国際色豊かな演出を行い、国や人種の壁を超える異文化交流を行います。

ステージ周りに使う電力は水素カーによる電源供給を行い二酸化炭素を削減致します。

3.フードブース

様々な国のフード販売を行います。また、災害時にかけつけるかながわ災害キッチンカーを呼び、フード販売を行います。

プラスチック容器及びプラスチック梱包材を利用しないことで二酸化炭素を削減し、ごみはできる限りリサイクルを行います。

●詳細はこちら:GLOBAL SUNDAY MARKET 公式LINE https://lin.ee/FWhMIHY

(詳細は公式LINE及びHPにて順次発表致します。)

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